TAKA_書き散らし

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Re:ステージ!ドリームデイズ♪ 個人的激エモカット選手権

全人類リステ見ろ定期

どうもTAKAです。

 

Re:ステージ!リメンバーズアドベントカレンダー2022、17日目の記事でございます。

adventar.org

3回も参加してるけど主催者だし誰にも怒られんやろ

 

今年2022年は「Reboot」の意の通り公式が突然息を吹き返してきたのもあり、昨年に比べ新規リメンバーズが多くいらっしゃるように思います。そんな新規リメンバーズに見所を紹介したり、放送からもう3年ちょっとたったので当時を懐かしむ意味もこめて、ずっと温めてた企画をやろうと思います。

正直僕がテップのストーリーへの解像度が低いからその話が出来ないってのもあるんですがけども

 

突然ですがみなさん、映像において「カット」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。既知の方が多いと思いますが一応説明しておくと、映像において場面を数える最小の単位で、メタい視点で考えると、カメラの切り替わりをイメージしていただけると分かりやすいかなと思います。(人によって画角によって「ショット」としてカットをさらに細かく分ける場合もある)

youtu.be

例えば第1話冒頭のシーンは

鉄橋→鳥居→駅舎→もみじ通り→ケーブルカー清滝駅→ケーブルカー→薬王院→天狗→頂上→駅前広場

と10のカットで構成されています

 

よく「神は細部に宿る」なんて言われますが、流石のこの神アニメも細かいカットの構図とかにしっかりこだわっているのが感じられ、見るたびに発見があるスルメっぷりを発揮しています。

 

てなわけで今回はエピソードではなく、この「カット」に注目してそのエモさを語っていこうと思います。

あくまで個人的な感想ですので、題材的にも僕の拡大解釈が含まれている可能性が大いにあります。ご注意ください。

 

 

 

第10位

第1話 「アイドルを目指すなんて私ムリです。ごめんなさい」

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会

真っ正面からのアングルはキャラクターの気持ちをまっすぐにぶつけるor受ける、ここぞという場面で使われることが多いですが、そんなまっすぐなアングルに対して舞菜の目はこちらを向いていない。誘いを断った事や舞菜自身が自分の気持ちに蓋をしているからというのもありますが、わざわざこのアングルで映すということは、まっすぐな紗由の気持ちに答えられない事そのものにも大きな意味がある訳です。

ここだけだとあまりピンと来ないと思いますが、後に紹介するあのシーンの感動につながるのでこの順位にしました。

 

真っ正面から想いを伝えるカットといえば10話で舞菜が本校に戻らない事を碧音に宣言するシーンもそうですよね。悩んだ末惜しくも落選となりましたが、KiRaReへの舞菜の思いが伝わってきてとても好きなシーンです。

 

第9位

第10話 「お客様?」

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会

エモーショナルなカットのランキングなんだからギャグシーンから選出されたっていい。シュールな笑いが好きな僕としてはここが1番好きなので。

この前後の場面自体、警備員から逃げていたらトロワアンジュのお茶会に参加することになるというある種の「緊張と緩和」が成り立っているのもありますが、四つん這いで地を這う瑞葉とみいと、優雅にお茶会をしているトロワアンジュが同時に映る落差がシュールでめちゃくちゃ好きです。あとメチャクチャスペース余ってるのもじわじわ来る。

 

 

第8位

第12話 「届かなかったね」

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会

KiRaReのここまでの集大成となる決勝のステージ。夢と思いが誰の心にも確かに届いたが、それでも超えられなかった「ステラマリス」という高い壁、届かなかった「全国」という目標。「届かなかった」とつぶやく二人が夏の高い空を見上げるこのカットは、2人だけでなく見ている僕たちにもそれらの高さを強く印象付け、悔しさや切なさを強く感じさせます。結果を知って見ている今でもとてもこみ上げてくるものがあります。

 

 

第7位

第4話 「今日からよろしく頼みます~」

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会

瑞葉とみいの特訓の始まりの場面ですが、最初のカットではわざわざ2人を遠くから映しています。同じ夢をもちながら今まで異なる道を進んできた2人が今度は一緒に夢への道のりを行くこと、それを分岐路で2人が同じ道を行くのを見せることで強調している訳です。絵コンテと演出担当した人たち天才すぎるだろ……

 

 

第6位

第12話 「まーちゃん! 舞菜……」

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会

正直これはカットというよりシーンなのではないか…?と迷いましたがまあ誤差誤差。

(※解釈違いが発生する可能性があるので読み飛ばしていただいて構いません)

僕の解釈としてはこの頃の碧音は天才であるが故に周りが見えていないのかなと思っています。舞菜とのステージこそが最高のステージであると考えながらも自分からは動かず舞菜が帰ってくるのを待っている、そんな碧音でしたが、舞菜は「楽しいから強い」自分と「強いから楽しい」碧音が目指すステージが違うことに気付きそれを決勝のステージで証明して見せた。「共にステージに立つ妹」ではなく「1人のアイドル」としての舞菜を見て、それを追うように手を伸ばし掴んだのは瑠夏の肩。このある種の姉離れを経験したことによって真に最高のステージを作る仲間が本当はすぐ近くにいること、ステラマリスであることにようやく気づいた、(少なくともアニメの時間軸においては)ここでようやく「ステラマリス」の物語が始まったのかな、なんて考えてます。

 

 

第5位

第7話 ラストカット

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会

ひとりひとりが、自分では乗り越えられなかった一線をみんなで手を取り合って乗り越えてきて迎えた大舞台でのステージ。そしてそれを見てきたからこそ、「みんなの夢が詰まったステージ」に立つ6人をたくさんの拍手と歓声、ペンライトの光が包むのを涙なしには見られないでしょう。

 

第4位

第2話 「でもあなたは、本校を辞めて高尾校に来た」

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会

 

去年語った9話に並んで個人的にスルメ回だと思うのがこの2話。特にここはメチャクチャ凝ってて好きなカットです。アイドルに救われた身であるからこそ、そこに壁を感じているかえと、ステージに対する壁を克服していく舞菜の対比が中盤の大きな見所の1つですがそれが最も印象的なのがこのカット。ディスプレイに映る「夢の世界の存在」だったはずの式宮碧音の妹は、「たった数段を登った先」に恐怖を感じていた。ディスプレイの明かりを落とすとかえのすぐ隣に映る舞菜は、紗由と手を取ってその恐怖を乗り越え、今かえに手を差し伸べている。1話から成長した舞菜だからこそ出来る説得であると同時に、かえにとってもそこに壁が無いと気付き走り出すのに十分すぎる出来事だろう。初ライブの回ということで語れることは多いけれど、カットの感想としてはこの辺で次の順位に行きましょう。

 

第3位

第12話 「私たちはKiRaReです」

 

アウェーな空気に飲まれてステージに出られないKiRaReを舞菜が引っ張る訳ですが、ステージから漏れる光が後光となって舞菜に射すのが最高に素敵ですよね。「みんなの夢が詰まっている場所」の光を受けて、今度はみんなに夢を見せると同時にもっと先の景色を夢見る。「君が開いたページ」から始まったKiRaReの序章の集大成として、舞菜が大きく成長を遂げKiRaReの精神的支柱になったこと、そしてKiRaReのステージの意味合いも大きく進化した事を感じられ涙なしには見られません。

 

 

第2位

第9話 「私がついてる」

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会

「個人的」激エモカット選手権ということでやっぱり上位に食い込んできました第9話。

taka-arisa-15.hatenablog.com

詳しいことは去年のアドカレで書いた記事を読んでくださいって感じなんですけど、ストーリーだけでなく構図も2話と対になってるということでカットに注目してもそのエモさは計り知れません。風呂のシーンなども挙げたいところですが、ライブ前のこのカットがやっぱり一番かな。紗由が手を取ってくれたことでステージに上がることが出来た舞菜だからこそ、2人だけのステージでまっすぐな思いを伝えられた舞菜だからこそ、紗由の手を取れるし、自信をもって夢を伝えられると言い切れる。舞菜の手を取ってきた紗由と、紗由に夢をくれた舞菜、2人の歩みがこのカットに詰まってると言えるわけです。

ちなみに9話の演出を担当したのは4話でも演出を担当した上田慎一郎さんです。天才か?

 

 

第1位

第7話 「私は舞菜と一緒に夢が見たい」

©Re:ステージ!ドリームデイズ♪製作委員会


堂々の第1位はこのカット。一度諦めた夢をまた追いかけて掴む物語としてはここは外すことは出来ないでしょう。セリフもさることながら、手を伸ばし、まっすぐにその思いを伝える紗由とまっすぐにそれを受け入れる舞菜。先ほど10位で紹介した1話のシーンのカットでは、斜めのアングルの紗由と真っ正面からのアングルだが目は下を向いている舞菜という組み合わせでしたが、ついにここで満を持して2人とも真っ正面のアングルで向かい合う*1。一緒に夢に向かって歩んできたからこそ、今度は舞菜の心に紗由の言葉がしっかりと届く。まっすぐに。

舞菜が紗由に夢をくれたから紗由が舞菜の手をとり、二人をきっかけにそれぞれが夢にもう一度向かって歩き出す。そうやって進んできたKiRaReの歩みを思うと涙腺はもうとっくに限界を超えてしまいますね。

 

 

 

おわりに

個人的激エモカット選手権、いかがでしたでしょうか。人それぞれ好きな激エモカットがあると思うのでみなさんの好きなカットについても聞けると嬉しいです。

てなわけでアニメとライブの年末ニコ生一挙をやってくれ@rst_project

 

さて、明日はめしょさんのSSが公開されます!!

オンリーの海の家の話を読ませていただいて、年相応に子供っぽい珊瑚とステラマリスのメンバーとして人間が出来上がってる珊瑚の両方を堪能出来てメチャクチャ素敵だったので僕も楽しみです!!!!

 

これにて今アドカレの僕の出番は終了となります。

残りの8日間も素敵方々の素敵な投稿が控えていますのでお楽しみに!!

 

おわり

*1:第5話、紗由のポエムノートを舞菜が読むシーンでそれっぽいのがありましたが、わずかに斜めな上紗由は振り向いて話しているのでノーカンとしました。すべては誤差。